top of page
  評論・エッセイ 
2025
 
 
 
ダンスの新しい風 市民に開かれた芸術への道  2024.9.23
 ダンス気功「繭(いと)の夢」
長い間、思考・実演を積み重ねて更新してきたダンス気功「繭(いと)の夢」は、やっと見える形で伝える事が出来るようになりました。男踊りの練習を重ねるうちに更新されました。感じる感性の練磨はどのようにして達成されるのか、市民に開かれた芸術への道、専門に取り組んでいる現代舞踊家へのアプローチでもあります。
-------------------------------------------------------------------------
アルトー館50周年祝イベントを観て  2023.11.14        

  肉体表現から身体表現へ 

  死から生へ  絶望から希望へ

 

日本から世界に発信し、広まったダンスー舞踏の二つの系譜は、元祖 土方巽と大野一雄。

アルトー館50周年祝イベントに現れた二つの代表的なダンス、三浦一壮(土方系 アルトー館初期メンバー)と、蒼浩人(大野系 現アルトー館メンバー)について記したいと思う。

アルトー館 故及川廣信氏の身体訓練は、バレエ・マイム・東洋哲学(医学)・日本の伝統芸能を基礎とした訓練(特に後半は東洋哲学ー医学を基にした気功を重視した)に特徴がある。このことは2人に共通する。その上で、

三浦一壮の舞踏は大地に根差し、内部にベクトルを回す。

蒼浩人の舞は内部から空間・宇宙にベクトルを移す。

その違いは、土方が「必死に突っ立った死体」と言ったのに対して、大野一雄が「必死に突っ立った生体」と言ったベクトルの違いである。土方から大野へシフトして行った歴史は、未来のダンスの方向性を提示している。

ダンスの歴史はダンスパサージュによって、「廃墟から立ち上がるー 絶望から希望へ」を提示された。そのダンスの方向性を今イベントの蒼浩人は秀逸に身体表現として舞っていた。

それは、目にみえる形や筋肉ではない、もっと深い内部の問題なのである。肉体表現から身体表現への歩みがある。東洋哲学の「天・人・地」から始まる。

 

蒼浩人以下、現メンバーの放つ気を見ること、感じること。

感じることができない感性は、ヅっと、どこかで留まっているのだと思う。

まずは、見ることでしか始まらない。体感するしかない。

清水穂奈美、徳安優子・慶子にも外部に放つそのベクトルは現れていた。

 

 

付記すれば、

*アルトー館の星 蒼浩人の今後の活動 あるいは、作品による提示に期待したい。

 

*コラボレーションという名称が安易に使われたが、コラボとは、相互に影響しあうこと。相手との波動での交流があることであって、全的な自己表現の仕方とは違う(ソロとは違う)ことを理解してほしいと思った。ニューウェイブ・コラボレーションからのアドバイスである。

(文責:居上紗笈 抜粋表示にあたっては必ず連絡のこと。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

​ 

写真撮影:加藤英弘 無断転載、加工 厳禁。 連絡は、omphalos.dance@gmail.com​ まで

bottom of page